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適応障害について

適応障害は、さまざまなストレスに関連して起こる身体的・精神的症状を呈し、さらに行動の問題が生じ、日常生活が困難になる状態です。

ストレスが過剰でかつストレスに対して脆弱である人において心身のバランスが崩れて様々な障害をきたすようになります。

たとえば、人間関係の亀裂、近親者との死別等によって、抑うつ気分、不安感、体調の異常、不登校、職場不適応、出勤拒否、対人トラブルといった様々な面での問題が引き起こされる障害です。

平成19年「労働者健康状況調査」によると、自分の仕事や職業生活に関してストレスを抱えている人の割合は、おおよそ6割と言われています。


仕事の効率化を求められるあまり個人で行う仕事量の増加や加えて雇用形態の多様化や職場のIT化、技術の高度な発展などに順応できなかったり、また職場や学校での人間関係の問題などのストレスも問題となっています。

職場や学校などで量的・質的の両面でストレスに苦しんでいる人が少なくありません。年々いっそう深刻になっている状況です。そのため、国を挙げて企業のストレスチェックの義務化が導入され始めました。

サラリーマンの方々においては、職場での配置転換や転勤、過重労働を契機に発症される方もいます。学生の方々では、受験や転校などといった明らかなストレスでも精神的な不調が起こりえます。

 

<治療>

適応障害とうつ病は重複するところがあり、実際にストレスを浴び続け、ひどくなるとうつ病へと移行することがあります。

現在のところ、適応障害に対する標準的な治療法は、うつ病などの治療法が役に立つと言われています。原因となっている心理社会的ストレス因子を軽減することが、最も重要とされております。

症状にあわせたお薬やカウンセリングなども平行して行っていきます。ストレスの原因がなくなれば症状も改善しますが、現代社会では生活のためストレスの原因をなくすことは難しく、一人でストレスとうまく付き合いながらも日常社会生活を維持していくことは困難で、必ず周囲のサポートが必要となります。

 

<院長から>

私自身、学生時代に受験で非常に苦労した経験や、またサラリーマン経験もあり、社会で働く大変さなどは痛感しております。一生懸命、勉強や仕事に打ち込むことは大切なことですが、自分自身が精神的・肉体的に破綻してしまってはどうしようもありません。そうなる前にブレーキをかけ、時には「休む」勇気を持つことも重要で、立ち止まり休息をうまくとることも必要だと考えます。置かれている状況で、自分でどうしたらいいのか?などお悩みの方がいましたら、一人で悩まずにクリニックで相談してみてください!

 

 

 

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